婚姻契約書とは？
「婚姻契約書」とは、婚姻生活を営む上で生じる様々な、問題について、夫婦の間での約束事を書面にしたものです。例えば、これだけは絶対にやってほしくない、育児や家事の分担方法、○○したらきちんと、感謝の気持ちを述べる等々についてなどです。契約書というと堅いイメージがありますが、決して堅苦しいものではなく「夫婦になるための約束」です。
婚姻契約書はなぜ作るのでしょうか？それは、結婚前に2人できちんと話合いの場をもち、その内容を書面にすることで、お互いが考えていること明らかにした上で、理解するためです。
離婚の原因の一つとして、夫婦が普段から全く話合わない、コミュニケーション不足があげられます。夫婦間がうまくいかない場合はとにかく話合いをすることが大切です。
婚姻契約書を作成することで、話合うためのきっかけの一つを作ることができ、また、婚姻契約書は法的効果うんぬんよりも、もっと大切な夫婦の信頼を生み出すツールと考えます。婚姻届けを出す前に、作成する事により今後の事をもっと、真剣に話合う良い機会にもなります。
夫婦で喧嘩をしたときに、「ちゃんとこういう時は２人で、話合うって決めたじゃない！」といった場面に契約書があれば、話合いをするための環境も、整いやすくなります。
どんなときに作ったら良いの？
一般的には結婚前に作る方が良いでしょう。（民法754条に夫婦間でした契約は、いつでも、夫婦の一方からこれを取り消すことができる。という条文があるため） 再婚など、２度目の結婚で「結婚生活の将来に不安」を覚える方には「何故結婚生活が破綻したか」を考えてより円満な夫婦生活を送るために、特におすすめです。後悔先に立たずです、ころばぬ先の杖として、婚姻契約書をお作りください。
